The Future of Retail(小売業の明日): 今後5年間で成功するには

※本記事は英語でもご覧頂けます:The Future of Retail: How to Succeed in the Next Five Years

今日、世界中の小売業者は見通しが立たない未来に直面しています。デジタルショッピングの急速な台頭、パンデミックにより突如として変容した小売業界、変化する消費者の行動や期待など、将来成長を遂げるために一体何に注意を向けるべきか、進むべき方向はどこなのかを把握することは簡単ではありません。

これらの課題を深く探求し、未来の小売業(future of retail)に道筋を立てるべく、この度ユーロモニターコンサルティングはGoogle社と提携し、米国と欧州地域に焦点を絞った10か国の市場調査を実施しました。このプロジェクトでは実店舗、Eコマースおよびマーケットプレイスの売上を調査し、それぞれのチャネルで見られる消費者と小売業者のトレンドを分析しました。

ユーロモニターは、様々なコンサルティング調査手法と世界中のオフィスに在籍する社内の小売業界エキスパートの知見を活用しつつ、Googleおよび同社の小売業界エキスパートであるPablo Pérez 氏(Head of Market Insights, Spain and Portugal)とGeorgie Altman 氏(Strategic Insights Manager )と緊密なパートナーシップを確立し、同プロジェクトを遂行しました。このようなマルチメソッド・アプローチを、消費者および小売業者から得た見識やフィードバックと組み合わせることで、未来の小売戦略に対して提言するための鍵となるトレンドを特定しました。

ユーロモニターとGoogleは本調査を通じ、今後5年間にわたって小売業者が正しい方向に進み成長するための重要な知見を得るに至りました。これらは以下の内容を含みます:

1. 同じ商品の購入においても、消費者はその時々の都合や状況によってオフラインとオンラインの両チャネルを活用することが多いため、小売業者はもはや単一チャネルだけで営業するわけにはいかない。

2.消費者は最高な形で買い物をするために、お店側の知識や顧客サービスを求めている。満足な買い物をするためにお店からの助言は欲しいが、決定までは求めていない。

3.小売業の未来を牽引するのはデジタル戦略である。小売全体に占めるオンライン売上の割合は2019年の14%から2024年には22%[1] に達すると見られている。オンラインとオフラインを一体と考え、その両方をまたいだシームレスな消費者体験を作り出せる小売業者が成功するだろう。

4. 小売企業が投資すべきデジタルチャネル形態の例は以下を含む:

a. オンラインとオフラインのいずれでも販売しつつも、より幅広い顧客サービスとシームレスな買物体験に焦点を置いた、実店舗での売上比率が高い店舗チャネル(physical-heavy retail)。このチャネルは、今後5年間で米国および欧州における小売市場の33%を占めることが予測される。

b. ブランドの独立性とブランディングの管理に対して支援的な、特定の分野に特化したマーケットプレイスとの協業が、小売企業の今後の成長にとって鍵となる。米国および欧州における今後5年間の小売市場の成長の86% [2] は、マーケットプレイスおよびマルチチャネル小売(オンラインとオフラインのいずれでも販売する方式)によるものだと予測されている。

コロナ禍における混迷の時期においても、本プロジェクトのパートナーシップはオープンかつ臨機応変であり続けました。Pablo Pérez 氏( Google’s Head of Market Insights – Spain and Portugal )は次のように述べています:

「ユーロモニターは協力的なワークスタイルで素早く我々のパートナーとなり、レポートの定義化をサポートした。常に仮定に疑問を持ち、厳しい調査規律を守り、そして新型コロナウイルスが発生した際も臨機応変であり続けた。ユーロモニターは常に最終的な目標に焦点を合わせ、我々の期待を上回る仕事をしてくれた。今回の協同的かつ透明性のあるアプローチが、アニメーションビデオ、報告書、録画版プレゼンテーションといったダイナミックな結果につながり、直ちにGoogleの小売戦略に影響をもたらした。今回の調査結果から得られた内容は我々にとって、大企業からローカル企業までいくつもの顧客との話し合いの基盤となっている。」

今回の調査は小売業界に重点を置いたものですが、その内容が示唆するのは小売市況への影響だけではありません。メーカー企業と小売業者の関係にもたらし得る影響、高まる物流会社の重要性、進むイノベーション、そして高まるテクノロジーへの依存度等が例として挙げられます。ユーロモニターの業界エキスパート、イノベーションチーム、リサーチアナリスト達は、今後も独自の手法を用いて、様々な製品・サービスカテゴリー、そしてGoogleを含む企業に対してこれらが与える影響を深く調べていきます。

 

本記事は、Pablo Pérez氏とGeorgie Altman氏が執筆したThink with Googleからヒントを得て作成されたものであり、同記事からの引用部分の所有権はThinkwithGoogleが有しています。

ユーロモニターコンサルティングに関する詳細はこちらから:click here.

[1] Euromonitor Passport Retailing 2020 for ten market total including: UK, USA, DK, SE, ES, IT, DE, FR, PL, NL.

[2] Euromonitor (custom consulting project for Google). UK, USA, DK, SE, ES, IT, DE, FR, PL, NL. Retail Foresight. June 2020