2021年、進化した3つの消費者行動

※本記事は英語でもご覧頂けます:3 Ways Consumer Shopping Behaviour Evolved in 2021

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染爆発のピーク時には、実店舗は一時閉店を余儀なくされ、消費者は商品やサービスを購入するためにデジタルチャネルを利用するよりほかなかった。これらの変化によって、初めてオンラインショッピングを使用するようになった人や、Eコマースの利用頻度が増えた人がいる。ユーロモニターインターナショナルでは、パンデミックの最中に消費者がどれだけデジタルへと移行したかを理解するため、いくつかの消費者サーベイ調査の結果に関する分析を行った。ここでは、3つの重要なポイントを紹介する。

全てのカテゴリーで増加したオンラインショッピング

2020年初頭に実施した「ライフスタイルサーベイ」調査から2020年3月下旬に実施した「デジタルコンシューマーサーベイ」調査までの間に、対象となったほぼすべての産業で、デジタル上で買い物をする消費者の数は2桁の割合で増加した。これらの結果を最新の「ライフスタイルサーベイ」調査(2021年1月と2月に実施)と比較すると、消費者のデジタル利用は前年に比べてわずかに後退しているものの、全体的には、パンデミックをきっかけとしたデジタルへの移行はそのほとんどが継続傾向にあるといえる。

カテゴリー別デジタル上で買い物をしたコネクテッドコンシューマー(つながる消費者たち)の割合(2020年)

消費者は、すでに慣れ親しんだカテゴリーでのオンラインショッピングが増えただけでなく、より幅広い商品やサービスもオンラインチャネルで購入するようになった。2020年初頭と2021年初頭に行われた「ライフスタイルサーベイ」調査を比較すると、商品リサーチや購入の際にデジタルを利用しなかったり、1つのカテゴリーの買い物にしかデジタルを利用しなかった「ミニマム・オンライン・ショッパー」たちの割合は大幅に減少している一方、オンラインショッピングを頻繁に利用する「ヘビー・オンライン・ショッパー」たちは急増している。

若年層に偏るデジタルショッピング

30-44歳のコネクテッドコンシューマーは、あらゆる産業において、デジタルチャネルを最も頻繁に利用している。ミレニアル世代の最年長層とX世代の最年少層で構成される30-44歳の人々は、その大部分がデジタルネイティブであり、生活全般にわたってインターネットやデバイスを快適に使用している。この年齢グループの消費者は、生まれたときからデジタル時代を生きてきた更に若い世代よりも高い購買力を有し、Eコマースの売上成長を後押ししている。

30-44歳の年齢層は消費のデジタル化が最も進んでおり、特にCOVID-19の流行期間中にデジタル消費の増加率が最も高かったのは、家電、美容、健康、パーソナルケア業界だった。また、15-29歳の若い世代の消費者支出が全体的に増加したことにより、フードサービス、旅行、アパレル・フットウェア業界でもデジタル消費の割合が高まっている。

モバイルの躍進が続く

今回調査したほとんどの業界において、COVID-19パンデミックの間にEコマースを利用したコネクテッドコンシューマーのうち、パソコンよりもスマートフォンを使った人の割合の方が高かった。パンデミックの間、多くの消費者が家に閉じこもっていたことを考えると、このように何かを購入する際にモバイルデバイスの利用が増えていることは、同デバイスがいかに消費者を取り巻く環境と商業活動の中心になっているかを示している。COVID-19の発生前、ユーロモニターインターナショナルでは、2020年には世界のデジタルコマース消費の半分以上がモバイルデバイスを利用して行われるようになるだろうと予測していたが、今回の危機によってこの流れがさらに強まったといえる。

パンデミックを通して消費者行動は進化し、以前は商品をリサーチしたり見て回るために使われていたデジタルチャネルとの関り方が変化している。消費者は、ブランドや企業とのバーチャルなつながりを強め、ライブストリーミングを利用して商品を購入したり、Eコマースブームを支える新しい技術や配送方法を求めるようになっている。

これら3つのトレンドの詳細は、弊社の無料ウェビナー「Top Five Digital Consumer Trends in 2021」をご覧ください。

また、デジタルコンシューマーに関する統計データや定性情報にご興味のある方は、こちらまでお問い合わせください。

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(翻訳:横山雅子)