本資料はロンドンで1月6日に発表された資料の日本語抄訳版です。

海外訪問地一位をロンドンが再び維持 

アジア各地の順位は上昇 

-ユーロモニター・インターナショナル、2010年度版世界訪問都市ランキングを発表-

ユーロモニター・インターナショナル(本社ロンドン、代表 ロバート・シニア、以下、ユーロモニター)は、この度、2009年の各都市を訪れた外国人数をまとめた、2010年度版ユーロモニター世界訪問都市ランキングを発表いたしました。ロンドンへの訪問者数はマイナス成長ですが、昨年に続き1位を守りました。アジアでは、バンコク、シンガポール、クアラルンプールと香港がトップ10にランクされ、引き続き安定した人気を保っています。

2010年度ユーロモニター世界海外訪問都市トップ10

 

順位

都市名 2009年順位 2009年

海外からの

訪問者入国数

(千人)

% 成長率 2008-2009
1 ロンドン 1 14,059 -4.7
2 バンコク 3 9,986 -2.2
3 シンガポール 4 9,683 -4.3
4 クアラルンプール 5 9,400 5.2
5 アンタルヤ 7 8,868 3.5
6 ニューヨーク 2 8,479 -10.7
7 ドバイ 8 7,783 2.6
8 パリ 6 7,750 -6.9
9 イスタンブール 10 7,543 7
10 香港 9 7,011 -3.8

出展:ユーロモニター・インターナショナル

1)日帰り訪問者と国内訪問者は含まれない

2)香港の訪問者数に、中国本土からの訪問者を含まない。

3)マカオの訪問者数に、中国本土からと香港からの訪問者を含まない。

4)シンガポールの訪問者数に、マレーシアからの陸路による訪問者を含まない。

5)北京の訪問者数に、香港、マカオ、台湾からの訪問者を含まない。

6)サウジアラビアの公式データは州ごとのみ

2008年に始まった世界的な経済危機は2009年に悪化し、各都市への海外からの訪問者数はかつてないほどの落ち込みを記録し、トップ100都市への全体訪問者数は前年比平均3.5%の減少となりました。

中でも打撃が大きかったのは北米で、経済危機に加えてドル高になったため平均11.3%のダウン。ニューヨーク、ラスベガス、オーランドなど多くの都市は軒並み二桁台の減少でした。そのような状況の中で強さを見せたのが中東。前年比0.6%減のみで、メッカ州は40万人増加するなど半数の都市がプラス成長を経験しました。

ここ数年1位を守り続けているロンドンは、5%のマイナス成長でしたが1400万の訪問者数がありました。米国や西ヨーロッパなど、ロンドンを訪問する人が多い国が経済危機に大きく影響を受けたことを考えれば妥当な結果といえます。

2位のバンコクも2%のマイナス成長だったものの役1000万人の訪問者を記録しました。これは、タイ観光局が実行した、空港到着料を限定期間値下げする、トランジット客へのビザ免除を行う、などの努力の結果といえます。

シンガポールは昨年よりひとつ上げて3位となりました。インドのハリラヤの休暇や、日本のシルバーウィークなどがある年後半に様々なイベントを催し訪問者を確保。また9月のフォーミュラ1レース時期には、旅行パッケージを出すなど非常に積極的な誘致活動を展開しベスト3に入りました。

前年比17.9%、17.1%と一番大きく減少したのは、ホノルルと東京です。長距離路線と物価の高い地域を避けた影響と考えられます。またH1N1の発生で旅行をキャンセルした人も多かったようです。東京は減少ながらも、日本の都市の中では圧倒的に訪問者が多く、2位の大阪の4倍以上となっています。

トップ100都市の中で、24%と一番の成長率を見せたのがブカレストです。ルーマニアのビジネス都市として拡大を続ける中、国際的なイベントと多国籍企業の増加が成長に貢献したようです。またLCC(低価格航空)の発展もあり、EU諸国からの訪問者が増えたことも一因といえるでしょう。

空前の訪問者数低下を示した2009年ですが、ユーロモニターでは2010年および2011年には回復を予想しています。ただし完全に回復するのは2012年を見込んでいます。

2010年は南アフリカ各都市でのFIFAワールドカップ、上海での万博などがあったため、これらの都市で一時的な訪問者数上昇がると思われますが、特別なイベントであるため翌年の人数減少などを注意深く分析する必要があります。また、ユーロモニターは今後のLLC発展や、中産階級の拡大により、アジア太平洋地区、中東やアフリカなど新興国での域内訪問者が大幅に増えると予測しています。

なお、2010年度海外訪問者数の11位から100位は以下のとおり。

 

都市名 2009年      海外からの

訪問者入国数

(千人)

 

% 成長率 2008-2009

11 メッカ州 6) 6,985 6.1
12 ローマ 5,543 -1.5
13 マイアミ 5,241 -9.4
14 ラスベガス 4,784 -14.9
15 ロスアンゼルス 4,510 -8
16 バルセロナ 4,465 -5.3
17 カイロ 4,432 -11
18 上海 4,328 -2
19 パタヤ 4,259 -3.3
20 ダブリン 4,220 -7
21 ブカレスト 4,099 24.1
22 マカオ 4,035 -6.2
23 アムステルダム 3,871 -14.5
24 プラハ 3,667 -9.1
25 モスクワ 3,618 -12
26 キエフ 3,524 -4.8
27 北京 3,435 2.3
28 ウィーン 3,362 -5.4
29 プーケット 3,360 0.5
30 マドリッド 3,212 -6.4
31 東京 2,982 -17.1
32 ムーラ 2,946 2.4
33 サンフランシスコ 2,939 -8.8
34 オーランド 2,878 -14.7
35 台北 2,809 -5.1
36 ベルリン 2,795 0.2
37 ブタペスト 2,713 -5.4
38 リオデジャネイロ 2,698 0.3
39 エディルネ 2,654 6.6
40 トロント 2,635 -11.5
41 ストックホルム 2,580 2.7
42 メキシコ・シティ 2,480 -13
43 ソウル 2,461 5.1
44 デンパサール 2,450 19.8
45 デリー 2,374 1.5
46 サンクトペテルブルグ 2,319 -2.8
47 ブリュッセル 2,271 -5.9
48 ワルシャワ 2,220 -16.7
49 エルサレム 2,215 -2.4
50 広州 2,165 0.9
51 ブエノスアイレス 2,122 -11.5
52 サウジアラビア東部州6) 2,112 9.8
53 ムンバイ 2,088 1.5
54 ミュンヘン 2,079 -2.7
55 チェンナイ 2,060 1.5
56 シドニー 2,040 -8.7
57 カンクン 2,035 -6
58 シャルムエルシェイク 2,025 -18
59 バンクーバー 1,929 -14.9
60 マラケシュ 1,912 14.5
61 プンタ カーナ 1,910 3.1
62 ホーチミン 1,897 -3.8
63 ミラノ 1,894 -0.5
64 ジャカルタ 1,880 15.9
65 アテネ 1,842 -11
66 シアトル 1,834 -10.8
67 リマ 1,831 -13.1
68 オスロ 1,768 -7.7
69 サンパウロ 1,746 2.7
70 リスボン 1,740 -7.5
71 リャド 1,720 6
72 フィレンツェ 1,685 -1.3
73 チェンマイ 1,685 5
74 テレアビブ 1,676 -2.4
75 ヨハネスブルグ 1,671 -8.9
76 ベニス 1,666 -3.8
77 アグラ 1,634 1.5
78 杭州 1,567 1.5
79 ブルガス 1,563 -8.3
80 オークランド 1,541 -2.5
81 バルナ 1,504 -7.9
82 ジャイプル 1,500 1.5
83 深川 1,482 -2.1
84 アブダビ 1,439 9.7
85 ケープタウン 1,416 -8.7
86 シカゴ 1,346 -1.8
87 ホノルル 1,346 -17.9
88 ウェリントン 1,331 3.4
89 シャージャ 1,292 11.1
90 ミンスク 1,283 4
91 ワシントンDC 1,239 -16.1
92 ハロン 1,232 -0.3
93 フルガダ 1,226 -15
94 クラビ 1,223 4.4
95 クライストチャーチ 1,194 -3.5
96 蘇州 1,176 -3.4
97 ソフィア 1,158 -3.1
98 カルカッタ 1,151 1.5
99 モントリオール 1,142 -9.6
100 パルマ・デ・マリョルカ 1,125 -4.2

 

原文(英語)の資料は以下のリンクから閲覧可能です。

http://bit.ly/gKJtxL

 

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