ネットにつながった安全・安心な空間

本記事は、ホワイトペーパー『2020年 世界の消費者トレンドTOP10』からピックアップしたトレンドのハイライトシリーズの一つです。

経済、政治、私生活の先行きに対する不安感が高まる現代、消費者は自宅でのくつろぎを好んでいます。リラックスし、心を癒すべく、自分だけの安全な、周囲のノイズから干渉されることのない空間に引きこもっています。

増える家での活動時間

家から出たいと思わないだけでなく、そもそも家から出る必要自体がない、というのは今までに見られなかったことです。高速のインターネットアクセスの実現と、革新的な商品やサービスが登場したおかげで、運動、ショッピング、仕事、遊びの全てを「多機能化する住まい」で快適に過ごしながらおこなうことができます。当社の消費者ライフスタイルサーベイ(2019年)の結果によると、回答者の70%が少なくとも週に1回は自宅で働いていると回答しており、リモートワークが世界中の人々の間で既に浸透していることがわかります。

リモートワークを活用し、通勤時間を削減することで、人々はその時間を有意義に使うことができます。その中には、前述のサーベイにおいて、リモートワークに関係なく、週に1回は実施していると回答した自宅の清掃、同居する家族やルームメイトとの交流、自宅でのエクササイズなどが含まれます。

リモートワークの広がりは、美容・スパの出張サービス、ホームデリバリー、オンラインを介したホームフィットネス製品の出現に見られるように、様々なビジネスに影響を与えています。さらに、そこから進化を遂げたビジネスの一つである訪問医療ケアサービスは、デジタル世代やウェルネスへの意識が高い消費者をターゲットにしています。

仕事と遊びの両面からデザインされた未来の家

デジタライゼーションが「多機能化する住まい」を可能にしています。人々はレストランに出向いて人と交流する代わりに、Deliverooのようなフードデリバリーアプリで注文した食べ物を食べながら、友達とビデオチャットでおしゃべりを楽しんでいます。料理のスキルを磨きたい人々は、レシピ通りに調理するために、Hestan Cueなどのスマート調理器具を使います。庭では、自律型芝刈りロボットが芝生を刈り、スマートスプリンクラーが天候に合わせて庭の花壇に水をやります。都市における住居スペースがますます縮小する中、住宅地域に緑地がなくても、スマートガーデニングシステムを使って自宅でハーブや野菜の栽培をすることができます。

人々にとっての住まいが、プライベートや家族との時間を過ごす場所から、仕事と生活の両方の時間を送る場所となりつつある流れは、加速の一途をたどるばかりです。その結果、仕事、服装の選択、買い物、運動といった消費者行動が、人々の自宅での生活を中心に回るようになり、その影響は、政府および産業界に少なからず、かつ広範囲に及ぶと思われます。

より詳細をお知りになりたい方は、2020年 世界の消費者トレンドTOP10をダウンロードしてご確認ください。