「シームレスなモビリティ」を求める消費者

本記事は、ホワイトペーパー『2020年 世界の消費者トレンドTOP10』からピックアップしたトレンドのハイライトシリーズの一つです。

都市部への人口集中は、全世界に共通して見られる傾向です。裕福な生活、高等教育、刺激的な社交生活が持つ魅力が、人々を都市部に引き寄せています。道路が渋滞し、公共交通機関が過密化する都市を、自動車で移動する人の割合は減りました。

各都市の当局が、道路の渋滞や大気汚染を減らすことを目的に、都市部を走行する車両に課税し始めたことが、シェアリングサービスのさらなる普及を後押ししました。2020年、より速く、より安く、よりシームレスな移動を希求する消費者は、「シームレスなモビリティ」の実現を望んでいます。

最適な移動手段を求めて

人々は、都市部での移動を自分のニーズに合わせてモジュール化し、パーソナライズできることを望んでいます。単一の移動手段のみに依存するのではなく、時間、予算、天候、場所などの都合によって、異なる移動手段の組み合わせから成る最適な移動方法を、その都度選択したい、と考えています。

現代の人々はナビゲーションアプリにより、目的地に到着するために最も効率的な移動手段をリアルタイムに確認することができます。また、移動手段の購入・決済を一元的におこなうニーズも高まっており、多くの都市でタッチレス決済やモバイル決済が標準仕様として普及しつつあります。

消費者は、可能な限り迅速かつ効率的に移動したいと望んでおり、それを実現するサービスであれば、プレミアム価格を支払ってもよいと考えています。2022年までに運用開始が見込まれている代替移動手段の例として、都市型エアモビリティ企業のVolocopterは、商用認可を受けたオンデマンド型の空飛ぶタクシー(エアタクシー)サービスを立ち上げました。

ビジネス旅行者は、ハイヤーを利用するのと同じ金額で、空港からビジネス地区へ、エアタクシーに乗ってシームレスに移動できます。この2人乗りのエアタクシーを通して、移動の未来を垣間見ることができます。

忙しくも柔軟なライフスタイルを送る消費者が、今後ますます増えていくことで、「ラッシュアワー」は過去の概念となりつつあります。交通産業には、その他すべての産業と同様、消費者のさまざまなニーズに24時間365日応えることが求められています。未来のモビリティのあるべき姿は、パーソナライズされ、効率的かつシームレスでなければなりません。個人向けにパーソナライズされた移動こそが、「シームレスなモビリティ」を実現するための鍵となります。

より詳細をお知りになりたい方は、2020年 世界の消費者トレンドTOP10をダウンロードしてご確認ください。